今回も、南栃木GCの秘密をご紹介します!!
南栃木GCでは、1992年の開場から約30年間、一人の担当者がグリーンキーパーを務め続けています。
まさに『グリーン職人』とも呼べる彼が語る、美しいグリーンへのこだわりとは?
思わず友人に語ってしまいたくなるようなマニアックなお話を伺いました!
(編集者S)
南栃木GCのグリーンは確かにキレイだと思っていましたが、いったい何が違うのでしょうか?
(グリーンキーパー)
ひとつ目に、南栃木のグリーンは、30年経っても『年をとっていません』。
当倶楽部のグリーンには「ペンクロスベント」という第一世代の品種を使用しているのですが、現在の主流は第五世代のもの。
通常の第一世代の芝であれば、黄色くなったり、まだら模様が出てきたり、間違えなく劣化していることでしょう。
(編集者S)
なるほど、古い世代の芝でもキレイなままだから『年をとっていない』と言うのですね。
(グリーンキーパー)
芝が劣化しない理由は、私が独自に研究開発した「ピュアサンドグリーン」によるものです。
土壌改良剤を使用せず、さらに水はけも良いため、芝に老廃物が溜まりにくいのだと考えています。
※「ピュアサンドグリーン」…土に改良剤を一切混ぜずに造成した、南栃木GC独自のグリーンのこと。
詳しくはコチラ!
(編集者S)
独自構造の「ピュアサンドグリーン」だから、貴重な第一世代の芝を使用し続けられるのですね。
(グリーンキーパー)
また、当倶楽部では、芝をひし形に切り揃える「ダイヤモンドカット」でグリーンを造成しています。
これにはキーパーの熟練した技術が欠かせません。
(編集者S)
具体的にはどのように芝をカットしているのでしょうか?
(グリーンキーパー)
フェアウェイの真ん中からグリーンへ向かい、「縦・横・斜め左・斜め右」と日ごとに方向を変えて芝をカットしています。
4日間のローテーションで毎日繰り返すこの業務が、私の最大のこだわりです。
まるで電車がレールを走るかのように『芝刈り機が刈るべき方向から脱線しないよう』細心の注意を払ってカットしているのですよ。
(編集者S)
グリーンキーパーのこだわりが美しさにつながっていたのですね。
皆さんもプレーの際は、こだわりを感じてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
過去の記事はコチラよりお楽しみいただけます。
第1回『雨天でもグリーンスピードが低下しにくい理由とは』(リンク)
第2回『南栃木流!玄人好みの高速グリーンの作り方』(リンク)